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脳の働きが学べる教育用ニューロンシミュレーター「NeuroBytes」

脳の働きが学べる教育用ニューロンシミュレーター「NeuroBytes」がKickstarterに登場し、出資を募っている。

脳はヒトの思考、感情、行動の全てを支配し、その働きの解明は人体に残された最後のフロンティアと言われている。NeuroBytesは、脳内の働きを学習するための数少ない教材の一つ。プログラミング等は一切必要なく、電子モジュール同士を専用ワイヤーで接続するだけで、ニューロン(神経細胞)による信号伝達、ニューロンの働き、シナプス(ニューロン間の接合部)レベルの記憶機能などの実験ができる。対象年齢は12歳以上だ。

NeuroBytes

NeuroBytesは、ニューロンの動きをシミュレートする電子モジュールと興奮性神経伝達物質や抑制性神経伝達物質をシミュレートするワイヤーから成り、机上でニューラルネットワークを組み上げられる。電子モジュールには、圧覚や接触覚を伝える「Sensory Neuron(感覚ニューロン)」、4つの樹状突起から入力を受けて膜電位がしきい値を超えると3つの軸索終末へ信号を出す「Interneuron(介在ニューロン)」、サーボメーターに接続して運動命令を伝達する「Motor Neuron(運動ニューロン)」などがある。

NeuroBytes

NeuroBytesは、膜電位の変化と信号の伝達を実験する「Skin Kit」、膝をたたくと足が上がる膝反射反応を実験する「Knee Jerk Reflex Kit」、視覚に関する実験ができる「Eye Kit」、ニューラルネットワークを使った自律走行実験ができる「NeuroBuggy Kit」の4種類のキットで販売する。

また、Android端末やPCと接続してNeuroBytesネットワーク内の各モジュールの膜電位表示や信号伝達のコントロールを可能にする「NID (Network Interface Device) Kit」も別売で用意されている。

NeuroBytes
NeuroBytes

NeuroBytesはオープンソースハードウェア。回路図、基板レイアウト、ファームウェアなどはすべて公開される。

NeuroBytesの価格は、Skin Kitが99ドル(約1万1000円)、Knee Jerk Reflex Kitが119ドル(約1万3000円)、Eye Kitが139ドル(約1万6000円)、NeuroBuggy Kitが199ドル(約2万2000円)、NID Kitが59ドル(約6600円)だ。出荷は2018年4月の予定。日本への送料は、NeuroBuggy Kitが30ドル(約3400円)、他のキットは23ドル(約2600円)だ。

NeuroBytesは2017年12月15日までクラウドファンディングを実施。11月20日時点で目標額2万5000ドル(約280万円)に対して、約1万2000ドル(約140万円)を集めている。

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