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ステンレスにも刻印できる準産業グレードのレーザー加工機「LaserPro」

ステンレスにも刻印できる準産業グレードのレーザー加工機「LaserPro」が、Kickstarterでキャンペーン開始当日に目標額を達成するほど多くの支持を集めている。

LaserPro

LaserProのクリエイターは、以前fabcrossで紹介した低価格光造形(SLA)方式3Dプリンター「SparkMaker FHD」を開発したSparkMaker。これまでにKickstarterで3Dプリンターのクラウドファンディング2件を成功させてきたSparkMakerが、その経験を生かして始めた新たなプロジェクトがLaserProだ。

LaserProの加工エリアはA4より大きい305×215mmで、7W/10Wの高出力レーザーで木材、皮革、ガラス、セラミックなどに加え、ステンレスの表面への刻印もできるレーザー加工機だ。

LaserPro

LaserProは、オプションのクランプ軸を加工エリア内に設置して本体に接続すると、直径30~200mmの缶など円筒状の物に360度回転させて刻印することが可能だ。オートフォーカス機能を備えているので、円すい状の物や湾曲した面にも刻印することができる。LaserProにはHDカメラも装備されており、手書きの文字などを撮影して、そのまま皮革などの対象物へ刻印することもできる。

LaserPro

また、LaserProをレーザーカッターとして使用した場合、高出力レーザーを使って厚さ8mmまでの木板、アクリル板、ボール紙、厚さ6mmまでの皮革のカッティングが可能だ。

LaserPro

LaserProの大きさは510×425×285mm、本体重量は5.5kg。Z軸範囲は0~90mmで、レーザー波長は450~460nm、レーザー光のスポット径は0.08mmだ。解像度は1000dpi(調節可能)、位置決め精度は0.025mm。LaserProの操作はUSB接続したPCからできるほか、Wi-Fi機能を使ってスマートフォンから行うこともできる。

LaserProは、FDA/CDRH(アメリカ食品医薬品局 医療機器・放射線保健センター)が定めるクラス4のレーザー製品であり、求められる安全性要求に適合しているとして規制当局に届け出がなされている。しかし、日本のレーザー製品の安全基準(JIS C6802)は国際規格であるIEC 60825-1に準拠したものなので、適合性については確認する必要がある。また、日本国内でWi-Fi機能を使う場合は、技適(技術基準適合証明・認定)を取得し技適マークが付されていなければならないので、注意が必要だ。

LaserProの早期割引価格は、レーザー出力7Wの「LaserPro-H」が3331香港ドル(約4万7000円)、10Wの「LaserPro-S」が4107香港ドル(約5万8000円)。出荷は2021年6月の予定で、日本への送料は349香港ドル(約5000円)だ。

LaserProは7万7000香港ドル(約110万円)を目標に2021年5月3日までクラウドファンディングを実施するが、キャンペーン開始当日に目標額を達成し、2021年4月5日時点で目標額の29倍に迫る約220万香港ドル(約3160万円)を既に集めている。

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