Googleが初の電動ストリートビューカー「Jaguar I-PACE」を運用開始
2021/07/25 07:00
Googleは、Jaguar Land Roverの全電動SUV「Jaguar I-PACE」にストリートビュー技術と大気質測定センサーを搭載し、アイルランドのダブリンで運用を開始した。
Googleはこれまでも、一部のストリートビュー撮影車に大気質測定器を装備し都市の大気質を測定しているが、全電動のストリートビュー撮影車はJaguar I-PACEが初めてだ。
Jaguar I-PACEは、全長4.7m、全幅1.9mの四輪駆動SUV。最高速度は200km、バッテリー容量は90kWhで航続距離は438kmだ。このI-PACEに対し、Jaguar Land Roverのエンジニアはストリートビューカメラを取り付けるルーフマウント、配線を通すリアウィンドウ、ストリートビューをコントロールするスイッチギヤなどの改造を行った。
ダブリンでの「Jaguar I-PACE ストリートビュー」の運用は、ダブリン市議会の「Air View Dublin」プロジェクトの一環で、ダブリン市内の大気汚染と二酸化炭素を測定し、街路毎の大気汚染を示す地図を作成する。測定にはAclimaのモバイルエアセンサーが使われ、二酸化窒素(NO2)、二酸化炭素(CO2)、PM2.5などの大気汚染物質を測定することができる。
アイルランドでは、Google マップのストリートビュー画像に加えて大気汚染の実態調査と温室効果ガスの測定に Google ストリートビュー撮影車が使われるのは初めてのことだという。
(fabcross for エンジニアより転載)