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初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」、月面着陸確認できず

ispaceが挑戦している世界初の民間での月面探査プログラム「HAKUTO-R」の月面着陸確認が困難になった。

現時点のデータによると、ランダー(月着陸機)姿勢が月面に対して垂直姿勢になったことまでは確認できたが、予定時刻を過ぎても着陸を示すデータを得ることができなかった。また、ランダーの推進燃料の推定残量がなくなり、さらに降下速度の急速な上昇を確認。最終的に位置確認のためのテレメトリが取得できない状態となった。これらの状況から、ランダーが最終的に月面へハードランディングした可能性が高いと判断した。原因については現在テレメトリの詳細な解析を実施しており、完了次第報告される。

本ミッションの10段階のマイルストーンの内、残念ながらSuccess9の「月面着陸の完了」は達成できなかったが、Success8の「月周回軌道上での全ての軌道制御マヌーバの完了」までは成功。Success9での着陸シーケンス中のデータも含めて、月面着陸ミッションを実現するための貴重なデータやノウハウが得られたという。

今回のミッションはプログラム中のミッション1であり、同社では2024年のミッション2、2025年のミッション3に向けて技術成熟度を高めていく。

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