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Raspberry Pi HQ CameraとGPSで天体観測を支援する天体望遠鏡ファインダーを自作

Raspberry Pi HQ Cameraを使用した自作の天体望遠鏡ファインダー「PiFinder」を、Raspberry Pi公式ブログが紹介した。

PiFinderは、アマチュア天文愛好家が作ったプレートソルビング機能付きオールインワンデバイス。プレートソルビングとは、星空を撮影した画像を解析処理し、その中心座標と目標天体の座標との差分から補正を行い、目標天体を視野の中心に正確に導入する機能のことだ。ノートパソコンやタブレットと使う小型のプレートソルビングシステム作製事例に触発されて、自作することにしたという。

PiFinder

PiFinderは、Raspberry Pi 4BとRaspberry Pi HQ Camera、カスタムUIボードをベースにしており、さまざまな望遠鏡に取り付けて使用できる。

Raspberry Piで画像処理とログ記録を実行し、オンボードのGPSモジュールが位置と時刻を割り出し、カメラで望遠鏡が向いている方向を把握。慣性計測ユニットが望遠鏡の動きを追跡し空の位置を更新して、天体観測を支援する。

PiFinder
PiFinder

電源を入れるだけでGPSとプレートソルバーが作動するので、セットアップに時間を取られることがなく、観測に専念できる。タブレットなど他機器の使用が不要となる点もメリットだ。将来的にはRaspberry Pi Compute Moduleを使用し、さらにコンパクトなバージョンの作成にも取り組む予定だ。

PiFinderは完全なオープンソースで、GitHubには部品リスト、組み立てガイドやソフトウェアのセットアップガイド、ユーザーマニュアルに加え、ケースなどのパーツを3DプリントするためのSTLファイルも公開されている。PiFinder公式サイトで、組み立て済みUIボードや、3Dプリント製フレーム/ケース、組み立てキットなどを購入することも可能だ。

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