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1980年代のSF映画に登場するロボットを自作——Raspberry Pi制御でカメラ3台搭載

アメリカのSFコメディー映画に登場するロボットを模して作られた、Raspberry Pi搭載ロボットをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

Microsoftなどで働いていたKeegan Neave氏が作製したロボット「NE-Five」は、1988年公開のアメリカ映画『ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5』に登場したロボットであるジョニー5のオマージュで、現在のロボティクス技術でコンパクトに再現したものだ。

NE-Five

オリジナルのジョニー5は、脚部が計6個の車輪を使う走行用ベルト機構になっていたが、NE-Fiveの脚部には四輪ベースの動作機構を採用している。NE-Fiveの最初のバージョンではジョニー5のような走行用ベルト機構を採用していたが、後に四輪機構に切り替えたとのことだ。

頭部に当たる部分の左右それぞれに設置されたカメラは110度広角レンズと「AR0234」センサーを、中央部のカメラはオートフォーカス機能を有する「IMX378」センサーを搭載している。カメラ映像はLuxonisの「OAK-FFC 3P」で処理しており、最大でカメラ3台の同時使用もできる。

NE-Five

NE-Fiveは、開発当初のバージョンから脚部以外にもいくつかアップグレードされているが、その中の1つがRaspberry Piのアップグレードだ。当初使用していたRaspberry Pi ZeroをRaspberry Pi 4に入れ替えていたが、その後、さらにRaspberry Pi 5に換装している。

NE-Five

また、モーター制御やセンサーとの入出力補助用に「Pimoroni Yukon」も実装している。Pimoroni YukonはRaspberry Pi 5と同じRP2040チップを搭載しており、クアッドサーボダイレクトモジュール、LEDストリップモジュール、モーターモジュールの制御を引き受けている。Pimoroni Yukonで実行されるコードはRaspberry Piからのコマンドを受信してアクションを実行し、Raspberry Piにフィードバックを返すが、一部の処理はYukon側で実行する。

サウンドシステムも改善しており、スピーカーとHiFiBerry製MiniAmpを実装し、「Raspotify」をインストールしてSpotifyを再生できるようにしている。

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