同書の特集は「ラズベリー・パイ5 大研究」だ。CPU性能やI/O機能、カメラ性能や画像処理能力などにフォーカスし、Raspberry Pi 5の特徴と変更点を紹介する。

第1部では、AI画像認識性能が12.6fpsに達したRaspberry Pi 5の特徴やHAT拡張ボードの種類について解説するほか、I/Oコントローラ「RP1」の特徴、libcameraやPicamera2などカメラドライバーとコマンドの使い方などを紹介する。さらに、Raspberry Pi Camera ModuleやHigh Quality Cameraなどのカメラモジュールの動作について検証する。

第2部ではCPU性能や温度の測定、I/O性能の測定や、カメラ入力、VR動画撮影、Llama 2ベースの日本語LLMなど、さまざまな機能を実際に動作させ、性能について評価する。

その他、特設「ボードLinuxプログラミング入門」ではボードLinuxのセットアップ方法から、ファイルの表示やディレクトリ間の移動など基本的なLinuxコマンドを解説。GPIO Zeroを利用したLチカ、ボタン入力などのI/O制御プログラミングについて実践的な内容を解説する。

B5判192ページで、価格は1430円（税込）だ。