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DCファンを駆動するRaspberry Pi Pico搭載モータードライバーボードを自作

Raspberry Pi Picoを制御基板として使用したモータードライバーボードを、Raspberry Pi公式ブログが紹介した。

このモータードライバーボードは、木製筐体の自作デスクトップ一体型PCに取り付ける冷却ファン用に作られたもので、Raspberry Pi Picoを通して、電圧12Vで動作するモーターに電力を供給する。

Raspberry Pi Pico-powered Motor Driver Board

使用した部品はRaspberry Pi Pico、MOSFETトランジスター「AO4406」、電圧レギュレーター「AMS1117」(3.3V)、抵抗などで、設計したカスタムPCBのサンプル製造はPCBWayに依頼した。カスタムPCBにはインジケーター用LEDも搭載されている。

Raspberry Pi Pico上のスイッチを押した回数で制御する仕組みで、1回押すとPCBが起動し、2回目でファンモーターが作動、3回目で停止する。

Raspberry Pi Pico-powered Motor Driver Board

ファンやPCBを収納するエンクロージャーは3Dプリンターで作成し、木ねじでケース内部の上部に固定している。空気は上部から取り込み、デスクトップ一体型PCの周囲を循環させる仕組みだ。

プロジェクトページではカスタムPCBの組み立て方法などに加え、ソースコードを公開している。PCBをはんだ付けしてファンと接続する様子もYouTube動画で公開している。

Raspberry Pi Pico駆動のファンを設置した自作の一体型PCには、あえて古い部品を使用しており、Mini ATXマザーボードに、第4世代Intel Core i3デスクトッププロセッサー、GPU GT710、DDR3 RAM 12GBを搭載し、古いPCモニターから取り出した液晶パネルを流用している。木材と3Dプリント製パーツで構築し、見栄えがする筐体のローエンドコンピューターを作ることがねらいだったようだ。

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