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FabLab SENDAI – FLAT(仙台)

日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は宮城県仙台市の「FabLab SENDAI – FLAT」。JR仙台駅から少し歩いたビルの中にあるファブ施設だ。

FabLab SENDAI – FLATのオープンは2013年5月。仙台市「クリエイターのためのものづくり支援事業」の一環としてanno labが設立した。その後2015年4月からは、一般社団法人FLATが運営母体となりコアメンバー2名で運営を行っている。

初期構想は「クリエイターとものづくり産業の距離を近づける」というものであったが、実際にはより幅広い層のユーザーがラボを訪れる。

課題に打ち込む大学生や夏休みのワークショップに参加する子ども、企業内でのプレゼン用にサンプルを制作するユーザーなど、利用の目的もさまざまだ。

自由に利用できる素材棚。 自由に利用できる素材棚。

また、「素材」をテーマにした活動も大きな特徴だ。海外のファブラボでのインターン経験もある大網さん(一般社団法人FLAT)は、デジタル機器を備えた工房から出てくるものの見た目が一緒になってしまうことに危機感を抱いたという。

「いくらマシンの性能が上がっても、マテリアルが増えないと作るもののバリエーションは広がらない。最先端で手の届かないリッチな技術だけでなく、伝統工芸や古くから親しまれている素材などに着目して、その良さや新しい使い方を明らかにしていきたいんです」

「乾漆シート」とレーザーカッターを組み合わせて作られたブローチ 「乾漆シート」とレーザーカッターを組み合わせて作られたブローチ
和紙を用いて作られたランプシェードや紙糸。 和紙を用いて作られたランプシェードや紙糸。

その言葉通り、工房内には地域の伝統的な「漆」や「和紙」とデジタル機器を組み合わせて生まれた作品や、誰もが使える新しいマテリアルがあふれている。大学や職人、各地のファブ施設とも連携しながら、素材の観点からものづくりの可能性を広げることに精力的だ。

企業や自治体とのコラボレーションも盛んなFLAT。外部でのワークショップや作品製作など、工房の運営をきっかけとしたプロジェクトも増えてきたが、誰でも工房を利用できるオープンデイ(一般利用日)はしっかり継続していきたいという。

一般社団法人FLATの小野寺志乃さん(左)と大網拓真さん(右)。 一般社団法人FLATの小野寺志乃さん(左)と大網拓真さん(右)。

「仕事で付き合った人が趣味として遊びに来たり、先生分のクラスTシャツがどうしても足りない!と言って夜中に駆け込んでくる女子高生がいたり(笑)。そういうのも含め、想像もしない出会いがあるのがオープンデイの醍醐味ですよね。経営のことも考慮しないといけませんが、開かれた場の面白さは大事にしていきたいです」

概要

所在地 宮城県仙台市青葉区一番町2-2-8 IKIビル 4-1
営業時間 水曜日・金曜日・土曜日 10:00~20:00
URL http://fablabsendai-flat.com/
料金

機材ごとの初回講習会(各2500円)を受講した後、1時間あたり以下の価格で利用可能。
レーザーカッター(hajime):1500円
レーザーカッター(trotec)3000円
3Dプリンタ:500円
デジタルミシン:500円
カッティングマシン:500円
UVプリンタ:1500円

 

機材

レーザーカッター:「trotec speedy 100」 レーザーカッター:「trotec speedy 100」
3Dプリンタ:「MakerBot Replicator2」 3Dプリンタ:「MakerBot Replicator2」
デジタルミシン:「JAGUAR SP-4000」 デジタルミシン:「JAGUAR SP-4000」
UVプリンタ:「VersaUV LEF-12」 UVプリンタ:「VersaUV LEF-12」

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