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透明素材×3Dプリンターで爽やかアクセサリーづくり!

読者のみなさん、FFF(熱溶融積層)方式の3Dプリンターを使ったことはありますか? あるという方は、どんなフィラメント(材料)を使っていますか? PLA? ABS? 多くのメーカーから発売されていてポピュラーなのはこの2種ですが、実はその他にも個性的なフィラメントがたくさん発売されているのをご存知でしょうか?

本記事では数あるフィラメントの中で、透明感が特徴的なフィラメント2種を使ってみました。

今回使用したフィラメント

(1)t-glaseフィラメント

今回使うt-glaseフィラメントはTaulman 3Dが発売しているPET由来のフィラメントのひとつです。ガラスのような透明感と光沢が最大の特徴です。

(2)透明TPUフィラメント

TPUとはサーモプラスチックポリウレタンの略。ゴムのように柔らかいのが特徴です。各社からTPUフィラメントが発売されていますが、今回は中でも透明度の高いPxmalionの透明TPUフィラメントを選びました。

今回はこの2種類のフィラメントを使って、海に似合うアクセサリーを作ってみました。

それがこちら。

上の半球はt-glase、脚が透明のTPUで3Dプリント。脚はワイヤーでゆるく束ねています。太陽の光が当たると夏の海のようにきらきらと反射します。

海辺に並べた姿は打ち上げられたクラゲのよう。 海辺に並べた姿は打ち上げられたクラゲのよう。
ぶら下げると風鈴のような印象も。 ぶら下げると風鈴のような印象も。

せっかくなので海が似合う美女に着けてもらいましょう。

TPUでできた柔らかな脚が耳元で波風に合わせてたおやかに揺れています。

余ったフィラメントでネイルパーツを作りました。

TPUでできているため爪のカーブにもフィット。シンプルながら指先に透明感と遊び心が加わりました。

透明なのに、しっかりアクセントになっていて爽やかですね。材料の透明感を生かしたものづくりができました。

透明フィラメントを使うときのポイント

今回2種の透明フィラメントを使用してみて、フィラメントの特性をより生かすためのポイントがいくつかありました。これから使ってみたいと考えている方は以下3点を参考にしてみて下さい。

(1)ノズル径と積層ピッチは大きめがGOOD
一般的に積層ピッチ(注1)が小さければ小さいほど3Dプリントしたものの表面は滑らかに美しくなります。一般的なFFF方式3Dプリンターのノズル径(注2)は0.38mmで、積層ピッチはその半分の0.2mm前後が一般的といわれ、中には0.05mmなどかなり細かいピッチで出力する場合もあります。

しかしながら透明なフィラメントは積層ピッチを細かくすればするほど光を反射しづらくなり、せっかくの透明感が出ません。今回は透明感を最大限に出すために0.38mmのノズル径をハンドドリルで1.0mmまで拡張し、積層ピッチは0.5mmに設定して制作しました。積層痕をできるだけ減らすように工夫するのが一般的ですが、透明フィラメントの魅力を生かしたい場合はむしろ積層痕を楽しめるような造形物が適しているかもしれません。

組み立てる前のピアス。積層痕がしっかり残っていますがその分透明感は抜群。ノズルが太いと柔らかいフィラメントが詰まりにくいという利点もあります。 組み立てる前のピアス。積層痕がしっかり残っていますがその分透明感は抜群。ノズルが太いと柔らかいフィラメントが詰まりにくいという利点もあります。

(2)温度設定には注意
ノズルの温度設定が低すぎると出力物に透明感がなくなり、白っぽくなってしまいます。t-glaseのメーカー推奨温度は235~242℃、TPUは190~230℃となっておりますのでこれを基準に温度を調整してみてください。高すぎると気泡が混ざるので要注意。

左から200℃、235℃、250℃で出力したt-glaseの円柱。左は温度が低すぎて白っぽくつやのない質感に、右は温度が高すぎて積層に気泡が含まれているのが分かる。 左から200℃、235℃、250℃で出力したt-glaseの円柱。左は温度が低すぎて白っぽくつやのない質感に、右は温度が高すぎて積層に気泡が含まれているのが分かる。

(3)後処理でグッとキレイに
より透明感を出したい方は後処理をやってみるのも良いでしょう。(1)に書いたように一般的な積層痕を消す後処理ではなく、つやを出すコーティングがオススメです。今回私はネイルアートで使用するトップコートを使用しました。安価で手に入りやすいのでぜひ試してみてください。

透明フィラメントだからこそ出せる魅力、透明フィラメントだからこそ必要な気遣いや工夫がとても楽しかったです。みなさんも透明フィラメントを使ったものづくりに挑戦してみてはいかがでしょう?

注1:積層ピッチとは3Dプリンターの造形物の1段(1層)にあたる高さを指す。
注2:ノズル径は3Dプリンターの材料が出てくるノズルの穴の直径を指す。

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