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XYZプリンティングの3Dプリンター戦略を聞く——今後はフルカラーがメインに

台湾の大手EMS新金宝グループが設立し、コンシューマー向けFFF(熱溶融積層)方式3Dプリンター「ダヴィンチ」シリーズなどで知られるXYZプリンティングはリーズナブルな価格帯のモデルを中心にプロシューマー向けにも進出。2017年9月にはフルカラー印刷に対応した「ダヴィンチ Color」を発売するなど製品開発のペースは落ちていない。 今回、新金宝グループCEO兼XYZプリンティングCEOサイモン・シェン氏に、2015年以降の同社の製品開発ロードマップ、ダヴィンチ Color投入の狙いや今後の戦略についてお話を伺った。(聞き手:越智岳人、佐々木千之)

プロシューマー向けの光造形方式3Dプリンター「ノーベル 1.0」

——2015年に「ノーベル 1.0」の発表時にお話を伺う機会がありました。それ以降どのような製品開発をされてきたのでしょうか?

シェン:ノーベル 1.0は、私たちが初めて発表したSLA(光造形)方式の3Dプリンターです。もちろん従来からのコンシューマー向けモデルも並行して開発を続けてきました。ダヴィンチシリーズは単色プリントから2色プリント、そして複合機へと改良を加え、「ダヴィンチ Color」で、初めてフルカラープリントに対応しました。

フルカラーで3Dプリントが可能な「ダヴィンチ Color」。 フルカラーで3Dプリントが可能な「ダヴィンチ Color」。

これまでFFF方式はコンシューマー向けとして開発してきましたが、ダヴィンチ Colorはプロシューマーがターゲットです。フルカラー化により、プロ向けの高い応用性を実現できると思っています。今後このダヴィンチ Colorをベースにして、さらに上位の機種と、価格を下げたコンシューマー向け機種を開発しています。

ダヴィンチ Color専用フィラメントは現在PLAのみですが、今後はABSやフレキシブル素材などへの対応も進めています。

カラーモデルを中心とした製品展開

——これからはフルカラーモデルが主軸になるということでしょうか? ダヴィンチ Colorでは、PLAフィラメントで造形しながらインクジェットで色を吹き付けるという御社独自の技術を使われていますが、これまでのFFFやSLAのものとは違うアプローチを感じます。

シェン:はい、今後3年間はダヴィンチ Colorを中心に、いろいろな機種を開発して展開していきます。フルカラーでの出力は弊社を設立した時からの構想で、「ダヴィンチ Jr.」や「ダヴィンチ mini」シリーズと並行して開発を続けてきました。

社内検討により、FFF方式でのカラー化にはインクジェットが適していると考えました。3年ほどかけて開発しましたが、新金宝グループとして培ったインクジェットプリンター技術を生かし、フルカラープリントを実現しました。単色と比べて技術は格段に難しく、多数の特許も取得しています。

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