ヤフー、3Dプリンタを使った「さわれる検索」で作成した3Dデータとアプリケーションをオープン化
2013/11/05 16:30
ヤフーは2013年11月1日「点字の日」に合わせて、9月から始めた「さわれる検索」プロジェクトで利用された3Dデータとアプリケーションをオープン化すると発表した。「さわれる検索」は、文字・音声入力によって得られた情報を「見る」「聞く」だけでなく、情報を「さわる」ことへ発展させたもの。3Dデータベースと3Dプリンタを組み合わせて、音声で入力したキーワードを、3D化して3Dプリンタから出力する。
ヤフーは9月20日から10月31日まで、筑波大学附属視覚特別支援学校(盲学校)で「さわれる検索」プロジェクトを実施した。視覚障害のある生徒たちが90個以上の「さわれる」を体験した。
今後、3DデータはMakerBotが運営する3Dデータ共有コミュニティーサイト「Thingiverse」にアップロードされ、無料でダウンロードが可能になる。アプリケーション(音声入力から3D出力までの自動化)はソースコード共有コミュニティーサイト「GitHub」にてオープンソース化し、公開する。
今回使用した「さわれる検索」マシンは筑波大学に寄贈される。年度内は塙保己一学園、横浜市立盲特別支援学校の2校への貸し出しを予定している。マシンに使用した3Dプリンタ(Replicator2)のメーカーであるMakerBotもこのプロジェクトに賛同し、「Replicator2」を日本の盲学校に寄贈する予定という。