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プリント/スキャン/切削をこなすデスクトップ工作機が出荷開始

昨年秋に各メディアで話題となった、3Dプリント、3Dスキャン、3D切削が1台で行えるデスクトップ工作機「FABtotum」の出荷がついに始まった。

FABtotumは2013年8~10月にindiegogoで目標5万ドルのプロジェクトを立ち上げ、最終的に58万9546ドル(約6200万円)を集めていた注目のオールインワン工作機だ。Webサイトでは一般向けに販売も始まっている。本体カラーはホワイト、ブラック、レッドの3色展開で、200ドルディスカウントの予約販売価格で1099ドル(約11万5000円)、こちらは11月に出荷開始の予定だ。

FABtotumは本体サイズ366×366×366mmで重さ12kgのデスクトップサイズながら、3Dプリンタとしての最大造形サイズは214×236×242mmと本体の大きさの割に大きい。最小積層ピッチは50μm、ノズル径は0.35mmで230度まで、プリントベッドも100度まで加熱できる。最大プリント速度も毎秒300mmと高速。サポートするフィラメント素材はPLAとABSだ。

スキャナとしては、レーザースキャンとプローブ(探針)を使ったデジタイズが、500万画素のカメラ機能を備えている。切削機としては、最大加工サイズ214×236×(フライスビットの高さ)mm、4軸で分解能は1ステップあたり0.0017度。加工可能な材料は、バルサ材などの木材や発泡材。電子回路用基板の回路を削る(銅箔部分を削る)こともできる。 

FABtotumはLANやWi-Fiを通じてタブレットなどで動作をコントロール可能だ。また、回路図や設計図、ファームウェアなどのソースコードまですべて公開している。制御用回路もRaspberry PiとArduino互換製品で構成されている。

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