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3Dプリント“布”でできたドレスがNYファッションウィークに登場

ニューヨーク、ブロードウェイのファッションデザイナーのブラッドリー・ローゼンバーグ氏は、一部に3Dプリントされた“布地”を使ったドレスを、ニューヨークファッションウィークで発表した。

ランウェイに登場したモデルが身につけたドレスは、布地やレース部分に3Dプリントされたオブジェクトを用いている。ドレス生地に使われたのは、六角形のオブジェクトがメッシュ状に組み合わさったもので、柔軟性のあるTPE素材でプリントされた。ブレスレットには銀、ステンレス、ナイロンを素材にしたものが登場した。

この“布地”のプリントに使われたのはSLS(選択的レーザー焼結)方式の3Dプリンタ「EOS P760」。柔軟な素材を使用し、可能な限り快適に着用できるようにしたという。柔軟性を高めるために、さまざまな部分でオブジェクトの厚みを薄くするといった工夫がなされている。

ローゼンバーグ氏は「3Dプリンタによるテキスタイルはデザインとテクノロジーが交差する位置にあり、その実現の可能性に焦点を当てたい」という。また「3Dプリントでデザインの制限を破ることを目標に、3Dプリント以外の方法では製造不可能な複雑な構造を実現し、その潜在的な可能性を探りたい」とも述べている。ローゼンバーグ氏は将来的に一部分だけでなく、ドレス全体を3Dプリントで作製できるよう、ソフトウェアの開発途中であるとしている。

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