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WHILL、羽田空港において自動運転電動車椅子の実証実験を実施

パーソナルモビリティおよび自動運転技術を開発するWHILLは、有人での自動運転電動車椅子の実証実験を羽田空港で実施した。

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同実証実験は2019年11月2日、3日の2日間、羽田空港国内線第1ターミナルで、日本航空および日本空港ビルデングと協同で実施。同ターミナル南ウイングの保安検査場Bを抜けたところに「WHILLステーション」と称したエリアを設け、WHILL自動運転システムを設置した。

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車いす利用者を含む長距離の歩行に不安を感じる人が、手動運転で目的の搭乗口まで行くことができ、乗車後は自動運転により無人でWHILLステーションに戻る仕組みだ。実用化後は同行者を必要としない運用を想定しているが、今回の実験では安全性を考慮してスタッフが同伴した。

実証実験での利用者は、30代から80代までの数十組。そのうち8割以上が空港での手押しの車椅子サービスの利用経験がなかった。「簡単に操作ができる」、「旅行はしたいが長い距離を歩くのが大変なのでうれしい」などの声があったという。また、「外見上疾患があることが分からないために、これまでは空港の車椅子サービスの利用に引け目を感じていたが、これなら介助する人にも遠慮する必要がないため、また利用したい」という声も聞かれた。

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同社代表取締役兼CEO杉江理氏は、「電車やバスなどの交通機関を降りた後の目的地までのあと『ラストワンマイル』が歩けないことで外出をためらっている人向けの、『最後の1ピース』として役割を果たしたい」との考えを明らかにしている。

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