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コンパクトな高出力5000mWレーザー刻印機「HyperLaser」

高出力5000mWレーザー刻印機「HyperLaser」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。

HyperLaser

HyperLaserは、金属、セラミック、木材、皮革などの表面に強力なレーザーで文字や模様を彫れるレーザー刻印機。彫りたい文字やデザインの画像をスマートフォン経由で送ったり、専用アプリで撮影したりして、刻印対象の材質を選択すれば、HyperLaserがレーザー出力と速度を自動的に調整して刻印する。PCを使って作業することも可能で、SVG、PNG、JPG、BMPなどの画像形式に対応している。サポートするOSは、Windows、MacOS、Linuxだ。

HyperLaserは、平面だけでなく、垂直面、傾斜面、円筒状面にも刻印が可能だ。刻印速度も最高6000mm/分と速く、プラスチック製のスマートフォンケースなら30秒で、コーラ缶のような金属製の円筒缶の表面でも6分で刻印できるという。

HyperLaser

HyperLaserは、日本の消費生活製品安全法により規制される「携帯用レーザー応用装置」には該当しないが、米国食品医薬品局(FDA)およびJIS C6802の定めるクラス4に分類されるレーザー製品に該当する。このクラスのレーザーは、一時的であっても、直接ビーム光を皮膚や目にさらすことが危険とみなされているだけではなく、拡散反射光であっても、皮膚や目に障害をもたらすとみなされている。また、火災の原因になる危険性もある。

HyperLaser
HyperLaser

HyperLaserの使用にあたっては、保護ゴーグルを着用してシールドを設置し、安全に配慮して刻印を行う必要がある。HyperLaserの安全機能には、位置変化や障害物を検知してレーザー出力を停止する機能がある。

HyperLaser

HyperLaserのレーザー出力は連続モードで5000mW、パルスモードで9000mWだ。レーザー波長は445~450nm。加工エリアのサイズは4.92×4.92インチ(約125×125mm)、解像度は813dpi、刻印速度は0.6~6000mm/分だ。本体の大きさは3.15×2.68×6.34インチ(約80×68×161mm)で、電源電圧は100~240V AC。標準で三脚、電源アダプター、保護ゴーグルなどが同梱される。

HyperLaser標準セットの早期割引価格は、459ドル(約4万8000円)。円筒面刻印用ローラー、ウォール型シールド「Shield Air」を含む「HyperLaser Pro」の価格は599ドル(約6万3000円)で、ボックス型シールド「Shield Pro」を含む「HyperLaser Pro Deluxe」は649ドル(約6万8000円)だ。出荷は2020年12月の予定で、日本への送料は標準セットが30ドル(約3200円)、HyperLaser Proが65ドル(約6900円)、HyperLaser Pro Deluxeが85ドル(約9000円)だ。

HyperLaserは1万ドル(約105万円)を目標に、2020年9月17日までクラウドファンディングを実施する。2020年9月3日時点で、目標額の10倍以上の約12万ドル(約1200万円)を既に集めている。

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