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水素を燃料にする電気推進式旅客機「ELEMENT ONE」

シンガポールのHES Energy Systemsが開発中の「Element One」は、超軽量燃料電池と分散型電気航空推進システムを装備した乗客4名のリージョナル航空機だ。航続距離は、燃料の貯蔵形態(気体/液体)によって500~5000km。HESは、バッテリー式電動航空機とは桁違いの航続距離だとしている。

Element Oneは、着脱可能な超軽量燃料電池推進システム「AEROPAK-XL」を装備している。推進機構を分散型とすることでモジュール性が高まり、冗長化により安全性も向上する。AEROPAK-XLは、水素タンク、発電機構、電気制御機構を一体化したもので、重量エネルギー密度は500Wh/kg。燃料補給には10分もかからないという。

乗客数が限られているため、HESはElement Oneのマーケットとして、不定期の地域コミュートや、地方における空飛ぶタクシーなどを想定しているようだ。HESは、2025年までにElement Oneの初飛行可能なプロトタイプを製作したいとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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