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3Dプリントより速く安価にプラスチックパーツを作製——デスクトップサイズの手動射出成形機

デスクトップサイズの手動プラスチック射出成形機がKickstarterに登場し、人気を集めている。

このプラスチック射出成形機は、一般的な3Dプリンターよりも40倍速く、25分の1の材料費でパーツを成形できる。3Dプリンターのようにプリント用に3Dデータを用意する必要がないので、工程も少なくて済み、パーツ1個あたりの電気代も抑えられる。

Manual Injection Machine

おもちゃや生活雑貨、スペアパーツ、試作など小型のプラスチック部品を成形するのに適していて、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなど、メルトインデックス(MI)12以上の材料を射出可能だ。飲み終わったペットボトルのキャップを材料にして、新たな部品を作ることもできるという。

最大成形サイズが異なる「BASIC」、「PROFESSIONAL」、「PREMIUM」、「INDUSTRIAL」の4モデルをラインアップしており、BASICの最大成形サイズは120×200×100mm、PROFESSIONALとPREMIUMは150×200×150mm、INDUSTRIALは200×200×200mmだ。本体サイズは400×250×400mm。重量は、BASICが8.5kg、PROFESSIONALとPREMIUMが8.75kg、INDUSTRIALが11kgだ。

Manual Injection Machine

本体の主要部品は鋳物で耐久性を高めてあり、消費電力は350W(BASIC/PROFESSIONAL/PREMIUM)または550W(INDUSTRIAL)、最高温度は260℃(BASIC/PROFESSIONAL/PREMIUM)または265℃(INDUSTRIAL)だ。BASIC以外の3モデルは、材料投入用ホッパーを備えている。

Manual Injection Machine

手動プラスチック射出成型機の早期割引価格は、BASICが6700メキシコペソ(約3万7000円)、PROFESSIONALが7700メキシコペソ(約4万3000円)、PREMIUMが8700メキシコペソ(約4万9000円)で、INDUSTRIALのキャンペーン価格は1万0900メキシコペソ(約6万1000円)だ。出荷は2022年1月の予定で、日本への送料は870メキシコペソ(約4900円)。射出成型用の金型は含まれないため、ユーザーが自分で用意するか、開発元に金型製作を依頼する必要がある。金型自体は、CNC加工機を使って加工すれば用意できるとのことだ。

手動プラスチック射出成形機は、2021年11月25日までクラウドファンディングを実施中。2021年11月8日時点で、目標額5万メキシコペソ(約28万円)の16倍に当たる約80万メキシコペソ(約440万円)を集めている。

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