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64ビットRISC-V搭載——オープンソースのポータブルターミナルキット「DevTerm R-01」

オープンソースのポータブルターミナルキット「DevTerm」に、RISC-Vベースの64ビットCPUコアを搭載した「R-01」モデルが加わった。

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Clockworkが販売するDevTermシリーズは、レトロデザインでコンパクトな筐体が特徴のキーボード、ディスプレイ一体型コンピューター。これまでCortex-A53搭載の「A04」を2モデル、Cortex-A72およびCortex-A53搭載の「A06」を2モデル、Raspberry PI CM3+ Lite搭載の「RPI-CM3」を1モデル 発表してきた。これらは特別なツールや知識が無くても簡単に組み立てられ、プログラミングツールとしてだけでなくゲーム機としても利用できる。

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R-01はこれまでのモデルと同様、メインボードは95×77mmとコンパクトな「ClockworkPi v3.14」を使う。USBやmicro HDMI、オーディオ端子、Wi-Fi(5G)/ Bluetooth 5.0など12種類のインタフェースを備え、メモリやCPUのアップグレードが簡単なモジュール設計としている。コアモジュールには、RISC-Vベースの64ビットシングルコア「RV64IMAFDCVU(1.0GHz)」を搭載する「R-01」を採用する。

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他は従来モデル同様で、拡張モジュール、1280×480解像度の6.86インチIPS液晶ディプレイ、QWERTY配置の65%キーボード、バッテリーモジュール(バッテリーは別)、デュアルスピーカー、58mm 200dpi感熱式プリンター、シェル/ブラケットシステム、clockworkOS内蔵の32GB高速TFカードが付属する。GPL v3ライセンスに基づき3DデータをGitHubに公開しており、パーツのカスタマイズにも対応可能だ。

公式サイトでの販売価格は239ドル(約3万円)で、バックシェルの色はレトログレーとトランスペアレントグレーから選べる。ただし、RISC-Vの環境を使いこなすにはLinuxシステムやFOSSの十分な知見が必要なため、初心者はARMやRaspberry Pi CM3を搭載する別モデルの購入が推奨されている。

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