貼って剥がせる送りベルトで長さ3mの木板にも彫刻できるCNC加工機「Raven CNC」
2022/09/30 07:30
独自のフィードスルー方式を採用し、小型ながら加工エリアが大きい「Raven CNC」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後わずか1分で目標額を達成するほど人気を集めている。
Raven CNCは、木材、プラスチック、発泡材料の3D彫刻やカット、ルーティング加工ができる3軸CNC加工機だ。
独自の材料送り技術である「AccuTrack」フィードスルーシステムは、内蔵センサー、デュアルトラクションコンベヤー、再利用可能な粘着トラッキングベルトから成る。材料の下面端にトラッキングベルトを貼り付けて加工機本体にセットすることで、最長3650mmの材料を速く正確に加工できる。
また、高効率で静粛性に優れ、メンテナンスの手間がかからない空冷式ブラシレススピンドルモーターや、正確な位置決めを維持するコントローラー「ServoSmart2」も搭載している。
加工彫刻パターンは独自開発のソフトウェア「Designer」を使用して直感的に作成できる。Designerには50種類の加工パターンをプリセットしているほか、画像ファイル(JPEG/PNG/BMP/GIF/SVG)やSTLファイルのインポートが可能で、オリジナルのパターンを作ることもできる。パターンをWindowsまたはMac上で作成し、USBメモリー経由で本体に転送すれば加工を始められる。
Raven CNCの最大加工サイズは393.7×139.7×3657.6mm。本体の大きさは457.2×330.2×381mmで、重さは36.3kgだ。
Raven CNCの早期割引価格は、本体に基本のビットセットとスキャンプローブ、最新版のDesignerが付属して3777ドル(約54万円)。出荷は2023年5月の予定だ。日本への送料は2023年5月に別途請求予定で、記事執筆時点では450ドル(約6万4000円)と見積もられている。
Raven CNCは、2022年10月22日までクラウドファンディングを実施中。2022年9月27日時点で、目標額10万ドル(約1400万円)の3倍を上回る約36万ドル(約5200万円)を集めている。