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3Dバイオプリンティング構造物内にて、微細藻類の細胞増殖を確認

バイオベンチャーのユーグレナは、3Dバイオプリンティングのバイオインク材料として用いた微細藻類「ユーグレナ」の細胞が、3Dプリンターで印刷した構造物内で増殖したことを確認した。本研究は理化学研究所、広島大学生物資源科学部、長崎大学情報データ科学部との共同研究によるものだ。

3Dバイオプリンティングとは、細胞などの生体材料を用いて3D構造を製造するプロセスのこと。植物細胞を用いた3Dプリンティングは、植物の生育にかかる時間や場所などの効率化への応用が期待できる。微細藻類ユーグレナは培養技術が確立されているほか、細胞壁を持たないため植物体から細胞を単離する過程が不要となる。

3Dバイオプリンティングのバイオインク材料には、ユーグレナの細胞とポリマーなどのゲルを混合したものを使用した。本研究では構造物内においてユーグレナの細胞が増殖し、立体的な構造物内において培養可能だと示された。

この検証結果から、他の微細藻類など、さまざまな植物細胞への応用の可能性が広がる。また、ユーグレナの新たな培養方法の開発や他分野での活用も期待できる。

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