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フィンランドの自動運転オンデマンドボート「Callboats」

Forum Virium Helsinki/YouTube

フィンランドのForum Virium Helsinkiが2023年9月28日、同社の協力するパイロットプロジェクトである、自動運転のオンデマンドボート「Callboats」とフィンランドにおける水上輸送の現状について紹介した。自動運転のオンデマンドボートは、民間事業者によるものとしては世界初だという。

Callboatsは、UberやBoltなどのライドシェアのように、モバイルアプリを通じて呼び出せる電動船だ。水上輸送のカーボンニュートラルや船員不足の解決が期待できるが、フィンランドの法律が普及の障壁となっている。現在の法律では、少なくとも1人の乗組員が同乗しなければ、自動運転は許可されていないのだ。実際2022年の夏、ヘルシンキでの定期便の運航にCallboatsが選ばれたが、船員が同乗するため人件費がかかり、料金は安くない。

Forum Virium Helsinkiは、海上事故の80~90%が人的ミスによるという研究を挙げ、自動運転のボートはセンサーとカメラ、人工知能を組み合わせることで、人間の目よりも正確に状況を把握できると主張する。法律が改正されれば、自動運転のオンデマンドボートは、環境にやさしく、コストの低い輸送手段になり得るとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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