MessengerPiは長距離通信規格「LoRa」に対応し、デバイス間でテキストメッセージの送受信が可能。1対1だけでなく1対複数でも利用でき、険しい地形でも通信が安定しているため、ハイキングやキャンプなどでの通信手段に適している。

制御用にラズパイマイコン「RP2040」を、テキストメッセージ表示用に2.0インチTFTディスプレイを搭載し、QWERTYキーパッドを使いテキストを入力する。また、LoRaワイヤレストランスミッターRFモジュールとワイヤレスオーディオトランスミッションモジュールを搭載し、テキストメッセージは約5kmの長距離通信が可能。無線通話は300mだ。給電とプログラム用にUSB Type-Cポートを備え、3.7Vリチウムイオン電池からの給電もサポートする。

一般的なトランシーバーと同様の半二重方式で、本体のトークボタンを押しながらオンボードマイクに話しかけると相手側のオンボードスピーカーから声が聞こえ、音声は3.5mmオーディオジャックから外部スピーカーへの出力も可能。通話はFRS（Family Radio Service）規格の16チャンネルで、国内での使用は不可だ。

今ならMessengerPiのペアを特別価格125ポンド（約2万3400円）、DIY Walkie Talkieのペアを同49ポンド（約9200円）で入手できる。出荷は2024年3月の予定で、日本への送料はいずれも15ポンド（約2800円）となっているが、使用可能エリアには注意が必要だ。2023年12月10日までクラウドファンディングを実施しており、11月29日時点で500ポンド（約9万円）の目標額を上回る約1万2000ポンド（約235万円）を集めている。