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優れた柔軟性と耐久性——光造形3Dプリンター用レジン「Hercules」

優れた柔軟性と耐久性を備える光造形3Dプリンター用レジン「Hercules」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。

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Herculesは、2021年に光造形用高精細レジン「Vulcan」を成功させた、Atlas 3D Support Solutionsが開発した最新レジンだ。ホビー向けながら、工業グレードと同等の優れた柔軟性と耐久性、強度を備えるとしている。

レジンメーカー3D Resin Solutionsによる最先端の熱硬化技術を取り入れており、造形後に熱硬化処理をすることで、強度と延性、耐久性を高めることができる。UV硬化処理でも強度などの向上が可能で、処理の方法や温度/時間を変えることで用途に応じた剛性レベルの調整が可能だ。

造形モデルは高い延性と引き裂き強度を備え、伸縮することで破損することなくサポート材を取り外しできる。また、精細な造形とスムーズな表面処理により、機能性部品からフィギュアまで広範な用途に対応できる。

ポストキュアは第一段階として、波長405nmの光による10分間のUV硬化を推奨している。さらに、250℉(約121℃)で1時間かけて熱硬化処理をすることで完全に硬化が進み、皮膚に長時間接触しても安全な状態にすることができる。

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Herculesは1袋(15kg)に加え、3Dモデル集「ATLAS Collection vol.2」とパートナーのクリエイターが作成した3DモデルのSTLファイルを115ドル(約1万7400円)で提供する。2024年8月の出荷を予定しており、日本への送料はキャンペーン終了後に決定する。2024年4月22日までクラウドファンディングを実施中で、4月9日時点で2万5000ドル(約380万円)の目標額を上回る約3万6000ドル(約540万円)を集めている。

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