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コンタクトレンズで傷を治す——ウォータールー大学、薬剤を制御しながら放出するコンタクトレンズを開発

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カナダのウォータールー大学は2024年3月21日、薬剤を制御しながら放出する、新しいコンタクトレンズ素材を開発したと発表した。同素材は、角膜の創傷をより早く治せる「包帯」として機能する。

一般的に角膜剥離の患者は、酸素透過性を備えた透明なコンタクトレンズを7〜10日間装着し、抗生物質を含む目薬を点眼する。しかし、点眼では十分な量の薬剤を目に留まらせることができないため、持続的な治療が難しかった。

開発した素材はコラーゲンベースで、創傷に存在するMMP-9(マトリックスメタロプロテアーゼ-9)と呼ばれる酵素によって分解される性質をもつ。これにより、創傷が大きければ大きいほど素材が分解され、封入された薬剤が多く放出される。

今回研究チームは、モデル創傷治癒薬としてウシラクトフェリンを同素材に封入し、ヒト細胞培養試験において、完全な創傷治癒を5日以内で達成したという。

次のステップでは、さまざまな薬剤を封入するなどして素材を微調整する。同素材は目だけでなく、ほかの身体部位、とくに大きな皮膚潰瘍に対して大きな可能性を秘めているという。

fabcross for エンジニアより転載)

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