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技術力の低さを競うロボコン「ヘボコン 2024」を開催——なんかすごい技術使ったら反則

デイリーポータルZは「技術力の低い人限定ロボコン(通称ヘボコン) 2024」を2024年6月29日に開催する。会場は、東京都渋谷区の「東京カルチャーカルチャー」。

このイベントは技術力の低さ(ヘボさ)を競い合うロボットコンテストだ。ロボコンで必要なものは技術力とアイデアだが、ヘボコンで必要なものは「妥協と割り切り」。予選は、ExcelのRAND関数で実施(「抽選」ともいう)。予選を勝ち抜いた32台のヘボいロボットがトーナメント形式でロボット相撲により競う。100cm×50cmの土俵(板)内で転倒をするか、土俵から出ると負け。

一応決まる優勝者は、かなり雑に扱われる。最も栄誉ある賞とされるのは、会場投票にて決定する「もっとも技術力の低かった人賞(最ヘボ賞)」だ。

持ち込めるロボットに関する規定としては、「技術的に稚拙であること」「故意に相手のマシンを破壊する装置(自走式電動ドリルなど)は禁止」「サイズは横50cm、縦50cm以内(高さ制限なし)、重さ1kg以内」となっている。

例えば、使わずにしまい込んでいたラジコンやおもちゃを適当に接着したりして、なんかロボットを製作すればよい。また過去には、斜めの板を滑らせて相手に突撃させるといった、電動力を使わないロボットの例もあった。

ヘボコンには「技術的に高度すぎる」マシンに対してペナルティーを課す「ハイテクノロジーペナルティ」がある。遠隔操作や自動操縦など、主催者が高度と認めたテクノロジーはペナルティーの対象となるため注意が必要だ。ただし、「ラジコンなど市販品をそのまま利用すること」や、「自分で実装した機能でも、失敗していて動作不良を起こしている」など、へぼければペナルティーを受けない。ペナルティーを受けない例としては「市販のラジコンキットの上にウサギのぬいぐるみを貼り付けただけのマシン」「敵を自動追尾するはずが、その場でグルグル回ってしまう」を挙げている。

ヘボコン2024への申し込み方法は、本記事末の「関連情報」の大会公式ページに案内があるので確認してほしい。

2014年の初開催から数えて、今年で10周年になる。過去のトーナメントでは会場に持ち込むはずのロボットを紛失し、捜索を諦めて昼から飲酒する様子をSNSに公開したユーザーが「究極のヘボさ」だと賞賛された。

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