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インクジェット方式で何にでも配線を印刷できる3Dプリンタ、Kickstarterでたった1日で資金調達成功

CartesianがクラウドファンディングのKickstarterで資金調達を行っている3Dプリンタ「The EX1」は、さまざまな素材の上に回路配線を印刷することに特化した3Dプリンタだ。目標の3万ドルを1日で調達し、2013年11月13日時点ですでに7万ドル以上の資金を集めている。

The EX1は、一般的な3Dプリンタのように自由にオブジェクトを作るものではなく、電子回路配線のプリントに特化。従来のプリント回路基板制作のようなエッチングは必要なく、プリンタで写真を印刷するかのように回路配線を作れるのが特徴だ。

仕組みはインクジェット方式で、2つのインクカートリッジにはインクのかわりに2種類の化学物質が入っている。これが対象素材の上で反応し、導電性の銀ナノ粒子の配線で回路を形成する。

プリント対象の素材は絶縁性さえあればよく、紙、布、プラスチック、ガラス、木材、セラミック、シリコンなど、さまざまなものに回路配線を“印刷”することができる。柔らかい素材にもプリントできるため、ウェアラブル回路なども簡単に作ることができるとしている。

本体サイズは43×32×17cmで重量は6kg、印刷サイズは17.5×8cmとなる。プリントするためのソフトウェアもあわせて提供する。画像をインポートしてプリントすることもできるという。

Kickstarterでの出資は12月11日まで受け付けており、「The EX1」を手に入れられるコースは、生地執筆時点で1499ドル(約150万)以上のコースとなっている。ただし送料は含まれておらず、米国外への送料は不明。

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