ストラタシス・ジャパン、マルチカラー/マルチ素材3Dプリンタ「Objet500 Connex3」販売開始
2014/02/19 20:00
ストラタシス・ジャパンは2014年2月18日、米Stratasysが1月に発表した 、世界初のマルチカラー/マルチマテリアル出力ができる3Dプリンタ「Objet500 Connex3」を日本国内で販売開始した。メーカー希望小売価格は5500万円。
外形サイズは幅1400×奥行き1100×高さ1260mm、重さは430kg、プリントヘッドは8つ備える。最大造形サイズは490×390×200mmで、最小積層ピッチは16μm、解像度はXY軸600dpi、Z軸1600dpi。入力ファイル形式はSTL、OBJDF、SLCをサポートする。対応OS はWindows 7 (64bit)/8 (64bit)。
Objet500 Connex3は、3種類の素材を組み合わせて出力することで、硬い素材や軟らかい素材、透明な素材など最大46色のカラー素材を組み合わせて1回のジョブで出力することが可能。このような、マルチカラー/マルチマテリアル出力できる3Dプリンタは世界初としている。
試作品を出力する場合にも、複数の素材を組み合わせて出力することができるので、出力後に組み立てる必要がない。このため製品のデザイン段階から、より最終製品に近い状態で性能や機能の検証が可能となる。
同日に開催された記者説明会では、デザイナーの中里唯馬氏と孫 君杰氏によるコラボレーション作品として、Objet500 Connex3で出力した衣装が披露された。
中里氏はレディ・ガガさんの衣装を手掛けた経歴を持つファッションデザイナーで、2013年にも3Dモデリングを担当する孫氏とストラタシスの3Dプリンタで出力した作品を発表している。中里氏は「これまで頭の中にあったものの実現できなかったデザインが、3Dプリンタを活用することでほぼ理想通りに形にできた」と語った。
なおストラタシス・ジャパンによると、Objet500 Connex3で軟らかい素材の出力への対応は2014年の第2四半期を予定しており、ソフトウェアをアップデートすることで利用可能になる。また、現在提供しているカラーパレットの中間色出力に対応するアップデートも予定しているという。