渋谷、台北に次ぐ「FabCafe」 がバルセロナに3月27日オープン
2014/03/20 18:00
2012年3月に渋谷にオープンした“デジタルものづくりカフェ”「FabCafe」の世界で3番目の店舗が、2014年3月27日にスペインのバルセロナにあるクリエイター向けのコワーキング施設に「FabCafe Barcerona」として正式オープンする。
FabCafeはレーザーカッターや3Dプリンタ等のデジタルデータを利用した工作機械を設置。地域のクリエイティブコミュニティーのハブ、そしてメイカームーブメントのグローバルプラットフォームとしての役割を果たすことをミッションとする。運営はクリエイターネットワークを持つロフトワークと、クリエイティブディレクターの福田敏也氏が共同出資したFabCafe LLP(有限事業責任組合)が行っている。2012年3月に渋谷に「FabCafe Tokyo」がオープンし、これまでの2年間に来店者は約7万1000人、作られた作品数は約7000点に及ぶという。2013年5月には台湾の台北市に「FabCafe Taipei」がオープンしている。
FabCafe Barcelonaはオープンに向けた機材調達やイベント開催のサポーターを募るため、「ulule」でクラウドファンディングを実施中。支援額は5ユーロ(約700円)から1000ユーロ(約14万1000円)まで、支援額に応じたリターンを提供している(2014年4月17日まで)。
「Fab City」を掲げるバルセロナには、Fab関連施設が多数存在し、2014年7月に世界中のファブラボ(FabLab)関係者による国際カンファレンス「第10回世界ファブラボ会議(通称FAB10)」開催される予定だ。FAB10の開催期間中には、リゾート地シッチェスに「FabCafe Sitges」もオープンする。
FabCafe Barcelonaとロフトワークには資本関係はなく、創立メンバーのセシリア・タム氏らが中心となって運営するクリエイターのためのコワーキング施設「MOB」内にオープンし、ロフトワークとは別の組織が運営するという。世界各都市のFabCafe新規開店については、FabCafeのコンセプトに共感し、いくつかの条件に当てはまれば誰でもFabCafeをオープンして運営できるとしている。