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東京のファブ施設6拠点が連携「TOKYO FABBERS」が発足

東京・渋谷を中心とする都内の6つのファブ施設が、デジタル工作機械を使ったものづくりをする人を支援する事業「TOKYO FABBERS」(トウキョウファバーズ)を立ち上げた。FABBERSとは、デジタルファブリケーション技術を駆使して新しいものづくりのあり方を探求する個人を指している。

この事業は東京都の「東京文化発信プロジェクト」の1つである「東京アートポイント計画」事業の一環として実施するもので、渋谷にあるFabCafeを中心にFabLab Shibuya、目黒のMakers’ Base、原宿のHappy Printersとcoromoza、池尻大橋のIID 世田谷ものづくり学校の6拠点が連携して、ワークショップなどのイベントの開催や、都内のファブ施設を利用しやすくするためのコンシェルジュサービスの提供、ファブ施設や利用者の活動などの情報をウェブサイト上で発信していく。

この事業を始める背景についてFabCafeの川井 敏昌COOは「2012年ごろからファブ施設が増加し一つのムーブメントとして盛り上がってきたものの、作る人の数が著しく増えたわけではない。そこで印刷や建築、ファッションなどさまざまな特性と背景を持った拠点が協力することで、ものづくりに参加する人の裾野を広げ、将来的には東京都の産業にも貢献したい」と話した。

今回の6施設は運営者同士が顔見知りで各拠点同士も近い。さらに参画するファブ施設を増やしていく予定で、Webサイト上でも募集している
同事業は1年更新で3年間をめどに運用されるが、最終的にはオリンピックが開催される2020年まで継続していき、事業を通じて多くの作り手を輩出することで世界に向けて東京のものづくり文化やスタンスを発信していきたいという。

今後は8月27日を皮切りに、月1回「TOKYO FABBERS’ FORUM(仮)」と題したイベントを実施するほか、11月1、2日には「TOKYO FABBERS’ FESTIVAL(仮)」というワークショップやプレゼンテーションを中心とした企画も予定している。 

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