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製品開発・試作を支援するファブが世田谷ものづくり学校に開設

廃校になった校舎を再活用した施設「IID 世田谷ものづくり学校」は9月8日、3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションツールが利用できる会員制施設「プロトタイピングルーム」を開設した。この施設はオリックス・レンテックとケイズデザインラボが共同で運営し、中小企業や個人デザイナーなどを対象にツールの貸し出しや試作造形受託サービスを提供する。

プロトタイピングルームはIID 世田谷ものづくり学校の1階にあり、製品の開発や試作に向いたハイエンドのフルカラー3Dプリンタ「Projet4500」(3D Systems)など3機種の3Dプリンタと2種類の3Dスキャナ、レーザーカッター、3Dモデラが利用できるPC端末3台が用意されている。

既にIID 世田谷ものづくり学校内にあるシェアスペースや木工房、ギャラリーやプレゼンテーションルームも活用することで、デザインから試作、プレゼンテーションまで一カ所でできるメリットがあるという。

機材の選定はIID 世田谷ものづくり学校のコンセプトである産業振興と地域貢献を意識し、世田谷区の企業やデザイナーの利用を想定してケイズデザインラボが選定、オリックス・レンテックが調達を担当した。

プロトタイピングスペースでは新たな商品開発や企業のコラボレーションの促進、デジタルツールを活用できる人材育成を目的としており、ツールの使い方や活用方法の相談、クリエイターや企業のマッチングなど3者の強みを活かしたサービス提供を行っていく予定。

利用するには入会費(3000円)・会員費(個人:1万円/月、法人:2万円/月)に加え、機材ごとの設備利用料が必要だが、2014年11月末までは入会費が無料の上、一部の機器も割引価格で利用できる。
 

カラーのプラスチック素材で造形できる3D Systemsの3DプリンタProjet4500(上)と出力サンプル(下)。フルカラー3Dプリンタのスタンダードな素材である石膏材と比べて耐久性が高く、製品の試作に最適なモデルだったことから、日本国内のオープンなファブスペースとしては初の導入を決めたという。 カラーのプラスチック素材で造形できる3D Systemsの3DプリンタProjet4500(上)と出力サンプル(下)。フルカラー3Dプリンタのスタンダードな素材である石膏材と比べて耐久性が高く、製品の試作に最適なモデルだったことから、日本国内のオープンなファブスペースとしては初の導入を決めたという。
武藤工業の3Dプリンタ「MF-1000」 と「MF-2000」 武藤工業の3Dプリンタ「MF-1000」 と「MF-2000」
Microboards Technologyの3Dプリンタ「Afinia H480」 Microboards Technologyの3Dプリンタ「Afinia H480」
Trotecのレーザーカッター「Speedy 100 Flexx」 Trotecのレーザーカッター「Speedy 100 Flexx」

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