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ネットに繋がるIoTデバイスを作れるワイヤレス電子ブロック「SAM」

「LittleBits」のように電子部品の入ったブロックを繋げて電子工作ができる新しいガジェットがKickstarterに登場した。ブロック同士がBluetoothで連携し、インターネットに繋がるデバイスが開発できる。

プログラミングも一からコードを書くのではなく、画面上のブロックをドラッグ&ドロップすることでコードが生成されるビジュアルプログラミング環境になっている。主要なブロックモジュールは電池を内蔵していてマイクロUSBケーブルで充電できる。ブロック間はBluetoothで互いに通信する仕組み。

SAMとよく似たガジェットとしては、ソニーが今年6月に発表した、LEDや各種センサをブロックに内蔵してブロック同士はBluetoothで接続、ブロックの動作はスマホやタブレットを使ってビジュアルプログラミングする「MESH」がある SAMと非常に近い発想の製品だが、MESHのほうは製品化するかどうかは決まっておらず、イベントなどでユーザーの反応を見ながら開発している段階だ。

SAMのブロックには、タッチセンサ、距離センサ、光センサ、ブザー、スライダー式スイッチ、サーボモーターなどがある。これらを組み合わせることで、侵入者を感知するアラームや、メールが届いたら(物理的に)旗を立てるガジェットなどさまざまなアプリケーションを作ることができる。あなたの想像力しだいで、SAMには無限の可能性が秘められている。

開発者のSAM Labsは、英国ロイヤルカレッジオブアートのデザイナーとインペリアルカレッジロンドンのエンジニア学生によるチームだ。SAMのアイデアは、創設者の一人が2013年夏に東京工業大学に滞在していて、そばを食べているときに思いついたそうだ。SAM LabsはMicrosoftの支援を受けている。

Kickstarterで始まったSAMプロジェクトは目標の5万ポンドを早々に達成し、現在7万ポンド(約1220万円)が集まっている。含まれるブロックの種類と数によっていくつかのセット(Explore、Learn、Make、Pro)があり、最もシンプルなセットExlporeは55ポンド(約9600円)だ(日本への送料は5ポンド)。

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