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3Dプリントで、関節炎患者の日常生活を助ける小物を作るプロジェクト

リウマチ性関節炎で痛みのためペットボトルのふたやドアのカギを回すことが難しい人のために、イタリアの+LABというグループが、3Dプリントできるボトルオープナーなどの生活補助ツールをThingiverseで公開している。

このプロジェクトは、3Dプリントを使った社会デザインプロジェクト「+TUO」の一環として立ち上げられた。+TUOはリウマチ性疾患を持つ人の生活をより快適にする目的で活動しており、プロジェクトチームはリウマチ患者協会や作業療法士、心理学者などの専門家の協力により発足した。

ペットボトルオープナーは、リウマチ性患者の制限された手の機能でも使えるよう、軽い力であまり手首を動かさずに開けられるよう設計している。この巧みなデザインで、このボトルオープナーは2013年にローマで開催されたメイカーズフェアで3Dプリント最優秀賞を受賞した。 

このペットボトルオープナーはほとんどの3Dプリンタで作製可能で、素材もPLAに限らず、任意の素材を使用できる。デザインはよりスムーズに開閉ができるようニーズに合わせて2種類あり、グリップ部分が1つのものと、グリップ部分が2つのブーメラン型のデザインのものがある。

+TUOではボトルオープナー以外に、食事の際にスプーンを楽に持てるようにするグリップや、ファスナーを楽に開け閉めできるつまみなども作成している。

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