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3Dプリンタで造形できて水に浸すとスポンジ状になるフィラメント

オランダのアムステルダムに本拠を置くFormfuturaが販売する新しいフィラメントは、プリント直後は硬い普通のプラスチックのようだが、多孔質構造を持ち水に数日間浸すと柔らかく変化するというユニークなものだ。

 このフィラメントを開発したのは、ドイツのケルンに住む発明家カイ・パーシー氏。この新しい素材「POROLAY」シリーズは4種類あり、それぞれLay-Felt、Lay-Fomm(40/60)、Gel-Lay、Lay-Tekkksと名付けられている。これらは普通のフィラメントと違い多孔質構造をしており、プリント後は硬いままだが、水に浸すと水を吸って柔らかく変化する。フィラメントの素材は2つの異なる機能を持ったポリマーから成り、配合によって性質が変わる。

例えばLay-Fommは最も多孔質な構造をしており、硬度の違いによってLay-Fomm 40とLay-Fomm 60がある。このフィラメントで作製したオブジェクトを水に浸すと、水溶性であるPVA(ポリビニルアルコール)が溶解し、ゴム状のエラストマーが残るため、スポンジのように変化するのだ。これらは弾性も備えているため、水分を吸って、かつ柔らかいゴム状のものを製作するのに理想的だろう。

Lay-Fommには1.75mm径と2.85mm径のフィラメントがあり、それぞれプリント温度は約220~230度、スポンジ状に変化させるには1~4日水に浸す必要がある。Formfuturaの販売サイト価格は28.95ユーロ(約3900円)となっている。

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