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Raspberry PiをノートPCにする「Pi-Top」プロジェクトが資金調達開始

「Pi-Top」はRaspberry Pi Model B+に筐体や液晶ディスプレイパネル、キーボード、電源などを組み合わせて、自分で組み立てるノートPCのキットだ。

Pi-Topについては先日fabcrossニュースでも取り上げたが、10月13日にIndiegogoでプロジェクトが公開され、229ドルと249ドルの早期割引セットは早々に売り切れた。記事執筆時点では285ドル(約3万円)で、フルキットが購入できる。キットの内容は、Raspberry Pi Model B+本体、射出成形で製造したケース、オリジナルケースを3Dプリンタで作れるSTLファイル、各種基板類、ブレッドボード、バッテリ、キーボード、トラックパッド、13.3インチHDディスプレイモジュール、Wi-Fiアダプタ、配線類、ACアダプタなど。Pi-Topの出荷は2015年の5月を予定している。日本への送料は55ドル必要だ。

Pi-Topはハードウェアに関する初心者でも簡単にPCを作り、その仕組みを学べるよう作られている。組立てにかかる時間はほんの半日ほどで、はんだ付けの必要もない。プロジェクトは記事執筆時点で目標資金額8万ドル(約850万円)を達成した。

さらにIndiegogoではPi-Topでプログラミングすることを前提に、その機能を拡張するモジュール「HAT」が公開された。HATには種類があり、Raspberry PiのHDMI出力をLVDS(液晶モジュールで使われるインターフェース)に変換するもの、Pythonでコーディングしたプログラムに従って動くロボットを作製できるもの、温度や赤外線などの環境センサとリレーなどを備えるホームオートメーション用のものがある。これらを使えば手軽にさまざまなものが作れるだろう。 

製作チームは「3Dプリンタのような新しい技術を使って、素晴らしいハードウェア製品が作られるのを実際に見たい。ハードウェアを作製するのはハードルが高いと思われているが、Pi-Topで技術的なハードルを見定め、製作を始めてほしい」と語っている。

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