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小さい、軽い、超高精細、299ドルの光造形方式3Dプリンタ「iBox Nano」

光源に紫外線LEDを用い、手のひらに載るほどの超小型で、しかも300ドル以下と安い光造形方式3Dプリンタ「iBox Nano」がKickstarterに登場した。プリントに専用ソフトを使わずWebブラウザで操作できる使いやすさも備えている。

iBox Nanoの公開されている仕様では、外形は85×110×235mmと手のひらサイズで、重量はたったの1.1kg。オプションのバッテリーで10時間動作する。最大造形サイズは40×20×90mm、最小積層ピッチは0.39μm(39μmではなく)と超高精細だ。

光造形方式の3Dプリンタの多くは、光硬化樹脂を硬化させるためにUV光を用いる。最近増えてきた、DLPプロジェクタを使う3Dプリンタの場合、光源の電球は一般的に2000~8000時間程度の使用で交換の必要があるが、iBox Nanoは紫外線LEDを使っているので、5万時間以上の寿命があり、メンテナンスのコストが抑えられる。また、消費電力が小さく(3W)発熱も少ないため、冷却のためのファンが不要で、動作音が非常に静か(29db)という特徴もある。 

プリントには内部にインストールされたソフトウェアを使用するが、その操作はWebブラウザからWi-Fiを通じてアクセスして行う。そのためPCからだけでなく、iOS/Android端末などからも操作できる。

記事執筆時点では30万ドル(約3200万円)の調達目標のうち、11万ドル(約1170万円)以上の資金が集まっている。価格は、レッド、グリーン、ブルー、イエローの光硬化樹脂と本体のセットで299ドル(約3万2000円)と安価だ。日本への送料は60ドル。このセット場合の出荷は2015年3月の予定だ。

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