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XYZプリンティング、スキャナ内蔵3Dプリンタ「da Vinci 1.0 AiO」発売

XYZプリンティングジャパンは3Dスキャン機能を備えた3Dプリンタ「da Vinci 1.0 AiO」を11月中旬から販売すると発表した。価格は11万9800円(税込)。全国の家電量販店や大手ECサイトから購入可能予定。一般消費者向け3Dプリンタとして、3Dスキャン機能を搭載したモデルの販売は世界初(同社調べ)。

da Vinci 1.0 AiOはFFF(熱溶解積層)方式の3Dプリンタ。プリント機能は3月に発売した「da Vinci 1.0」をほぼ受け継いでいる。外形サイズは468 x 558 x 510 mm、最大造形サイズは200×200×190mm(da Vinci 1.0より造形の高さが10mm低くなった)。プリントヘッド数は1つで、プリント材料はABSに加え同社としては初めてPLAをサポートしている。フィラメントカートリッジの価格は3280円(税込)。

レーザーと左右に配置された2つのカメラで3Dスキャンする仕組み。自動回転するスキャン台に対象物を置くと、およそ288秒でスキャンする。スキャン可能なサイズは直径150×高さ150mmで、精度は200μm、対象物の重さは3kgまで。
空洞のあるものや角、足などスキャンの陰になりやすいものはスキャンしにくいという。

ペットボトルをda Vinci 1.0 AiOでスキャンし、ABSで出力したサンプル。透明なものはスキャンできないため着色しておく必要がある。また光沢があるものについてはゴムスプレーやつや消しスプレーなどで事前に加工しておくことでスキャン制度の向上が見込まれるという。 ペットボトルをda Vinci 1.0 AiOでスキャンし、ABSで出力したサンプル。透明なものはスキャンできないため着色しておく必要がある。また光沢があるものについてはゴムスプレーやつや消しスプレーなどで事前に加工しておくことでスキャン制度の向上が見込まれるという。
同じくスキャンした胸像をPLAで出力したサンプル。 同じくスキャンした胸像をPLAで出力したサンプル。
モノクロ液晶の横にあるパネルはABSを使ってDa Vinciで出力したもの。カスタマイズできてバックライトでオリジナルのパネルが浮かび上がるといった遊び心のあるデザインも。発売と同時にオリジナルパネルを作るためのWebアプリケーションも無料で公開する予定。 モノクロ液晶の横にあるパネルはABSを使ってDa Vinciで出力したもの。カスタマイズできてバックライトでオリジナルのパネルが浮かび上がるといった遊び心のあるデザインも。発売と同時にオリジナルパネルを作るためのWebアプリケーションも無料で公開する予定。

台湾を拠点とするXYZプリンティングは、大手OEM/ODMメーカーの金寶グループが母体であり、これまで培った生産ノウハウを3Dプリンタ事業に活かし、海外では四半期に1台という早いペースで新モデルを投入している。
また、リリース後も世界中のユーザーの声や感想を台湾に集約して、ユーザーのニーズに合わせた製品開発に役立てているという。

XYZプリンティングの資料による各モデル比較表 XYZプリンティングの資料による各モデル比較表

XYZプリンティングでは今回発表されたda Vinci 1.0 AiO以外にも、デュアルノズルヘッドを搭載した「da Vinci 2.0 AiO」やWi-Fi/LAN機能やビデオ画像でのプリントモニタリングに対応した「da Vinci 2.1」を海外の展示会で発表しており、今後も多彩なラインアップかつ短いスパンで製品を投入していく予定だという。直近では来年春ごろに光造形方式3Dプリンタ「Novel 1.0」の発売も予定しており、既に国内の展示会でもデモ機を展示している。

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