経産省、ニッチなものづくりベンチャー志望者の海外派遣で公募開始
2014/11/17 17:45
経済産業省は、世界のニッチ市場で勝負するものづくりベンチャー志望者を、海外に派遣して現地でものづくりプロジェクトを実施する「フロンティアメイカーズ育成事業」を開始。11月25日まで、海外派遣希望者を募集している。
「フロンティアメイカーズ」とは、経産省が平成25年度(2013年度)に実施した「新ものづくり研究会」において示された、日本から世界のニッチ市場で直接勝負するものづくりベンチャーを指す。フロンティアメイカーズは大企業では持ち得ない、アイデアの実体化と商品化スピードの速さを備えている。経産省は、これらフロンティアメイカーズが誕生し成長することで、他の企業との連携などを通じて日本企業の競争力強化に繋がることを期待している。
フロンティアメイカーズ育成事業では、将来フロンティアメイカーズになりうる、起業、新規事業展開、新製品開発などを目指す方を、デジタルファブ工房など新しいものづくりの流れが生まれている海外拠点に派遣(約1カ月間)して、現地でものづくりプロジェクトをしながら、フロンティアメイカーズやそれらを支えるものづくりネットワークとの交流を通じて、フロンティアメイカーズとしての力を身につけてもらうことを目的としている。
これに基づいて、11月7日から25日12:00まで「独自性・革新性があり、将来社会的インパクトを与えるプロダクトイノベーションを創出する可能性を秘めたプロジェクトを実現しようとしている人材」からの海外ものづくりプロジェクト(現地でのプロトタイプ作成が必須)の提案を募集中だ。派遣先候補は、インド/フィリピン/インドネシア各国のFabLab、香港/深セン/台湾のインキュベーション施設、インドのデザイン学校、ドイツのデザインファーム、米国の工房などが挙がっている。
なお派遣対象者は派遣先の活動などについて、プロジェクトマネージャーの助言を得ることができる。プロジェクトマネージャーは、Cerevo代表取締役CEOの岩佐琢磨氏、nomad代表取締役小笠原治氏、慶應義塾大学環境情報学部准教授田中浩也氏、ロフトワーク代表取締役林千晶氏、トーンアンドマター代表取締役でデジタルファブリケーション協会理事の広瀬郁氏。
詳しい応募資格など応募要領を参照。