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乳房用画像診断装置を開発するLily MedTech、NEDOの研究開発型スタートアップ支援事業に採択

リング型の超音波振動子を用いた乳房用画像診断装置「リングエコー」を開発する東大発のスタートアップ Lily MedTechが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する2020年度「研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」に採択された。

Lily MedTechが開発を進めるリングエコーはベッド型の診断装置で、ベッド上部に空いた穴の中の水槽にリング状の超音波振動子を搭載する。被験者の女性がベッドにうつ伏せになり乳房を水槽に入れることで、乳房全体の3D画像を取得できる。

非接触のためマンモグラフィのような圧迫による痛みがなく、超音波を使用するのでX線照射による被ばくリスクもない。乳房を水槽に下垂させた状態で自動撮像するため、ハンドヘルド型ガン発見器のように操作者の技術などに依存せず、再現性の高い画像を取得できるのも特徴だ。

今回同社が採択されたPCA助成事業は、「提案時から概ね3年後までに事業化による継続的な売上が見込める事業計画と、確度の高い資金調達計画、それらを達成するための体制(社内体制/外部連携体制等)を有しており、かつ事業化を達成するために助成金の必要性の高い企業を支援することが目的」としている。助成金は約2.4億円だ。

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