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水を燃料とする衛星推進システムの開発に着手——3Dプリンターで多数の部品を製造

航空宇宙機器メーカーの仏Thales Alenia Spaceは2022年7月26日、水を燃料とする衛星推進システムの開発に向け、小型推進システムの開発を手掛けるイタリアの新興企業MIPRONSと提携を結んだと発表した。3Dプリンターを活用して多くの部品を製造する計画だ。

Thales Alenia Spaceが初めて3Dプリンターを使って製造したのは、2015年に打ち上げた衛星用のアンテナブラケットだ。2017年打ち上げの衛星では、ヨーロッパ産としては当時最大となる3Dプリンターで作った部品を搭載。2019年には衛星の量産に3Dプリンターを取り入れるなど、積極的に3Dプリンターを活用してきた。

今回開発する推進システムは、衛星の姿勢制御や軌道の微修正などに使用するスラスターだ。MIPRONSの独自技術により、水を電気分解で水素と酸素に分解し、燃焼室に供給する。水のみを燃料とし、小型で拡張性に優れているため、さまざまな大きさの衛星に搭載可能な設計となっている。

fabcross for エンジニアより転載)

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