MITがひび割れを自己修復できる金属を開発
2013/10/16 17:00
米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)のMichael Demkowicz教授らの研究チームは、自己修復能力を持つ金属を開発したと発表した。ひび割れを自身で修復する金属だ。
ほとんどの金属は、小さな結晶粒で構成されている。この粒の大きさや結びつき方が強度に影響する。しかし、曲げるなどのストレスを与えるなど一定の条件の下では、構造が変化し、結晶が移動する。今回の技術は、このメカニズムを利用して、亀裂などの部分の結晶を移動させることで自動結合させ、自己修復させるというもの。ひび割れ、切断などでも自己再生することができる。
この技術を使ってより耐久性のある金属の開発が期待され、金属疲労などの問題を解決する可能性がある。同チームでは、航空機用の材料など産業アプリケーション向けに実用化を目指している。