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Impossible ObjectsとRicoh 3D、軽量で丈夫な複合材を利用した3Dプリントサービスで協業

Impossible ObjectsとRicoh 3Dは2021年3月30日、欧州のRicoh 3Dの顧客向けに新しい複合材料を使用した3Dプリントサービスで協業すると発表した。軽量で剛性の高い材料が利用可能になり、ドローンや航空機、自動車、スポーツ用品などの部品製造での利用を見込む。

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Impossible Objects独自のCBAM(composite-based additive manufacturing)技術は、従来のFFF方式よりも高速、高強度、低コストの部品製造が特長だ。

CBAMでは、長繊維炭素シートやガラス繊維シートに対して、ナイロンやPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)といった高性能ポリマーを部品の断面形状に沿うようインクジェット技術を利用して添加し、加熱と圧縮によってポリマーを固めた後、不要部分を取り除いて最終製品を取り出す。強度重量比に優れ、形状の制約も少なく、高温環境や薬品への耐性も高いという。

複合材料を使った3Dプリント製品は、今後数年間で大幅な成長が見込まれる。「Impossible ObjectsのCBAMプロセスは、まさに複合材料の製造における革命にほかならない。そのため、欧州の流れの最前線に立つ同社との協業を誇りに思う」と、Ricoh 3Dの積層造形および成形エンジニアリングのマネージャーであるMark Dickin氏は語る。

既に、炭素繊維強化PEEKおよび炭素繊維強化PA12(ポリアミド12)など複合材料が、Ricoh 3Dの積層造形サービスを通じて利用可能だ。

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