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Markforged、新型3Dプリンター「FX20」と連続繊維強化熱可塑性複合材料「ULTEM 9085」を発表

Markforgedは、最大造形サイズ525×400×400mmの新型3Dプリンター「FX20」と連続繊維強化熱可塑性複合材料「ULTEM 9085」を発表した。

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FX20は、Markforgedの既存ラインアップの中で最大、最速、かつ最も洗練された3Dプリンターになるという。金属およびカーボンファイバー(炭素繊維)を対象とする統合付加製造プラットフォーム「Digital Forge」と連動し、ボタンをクリックするだけで、高温の連続繊維強化熱可塑性プラスチックをプリントできる。

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グローバルな分散製造のスケール化を目的に開発されたFX20は、精密な設計とセンサー制御で、高精度、高品質、高信頼性の部品造形ができる。最大造形サイズは525×400×400mmで、ヒートチャンバーの最高温度は200℃。これまでのモデルと比較し最大8倍の速さで、「X7」より約5倍の大きさの造形が可能だ。

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FX20の本体サイズは1325×900×1925mmで重さは453kg、積層ピッチは50~250μm。7インチのタッチスクリーン、自動キャリブレーション/レベリングシステム、リアルタイムで機械の状態をフィードバックする複数のセンサーを搭載する。

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同時に発表された難燃性、高性能な熱可塑性プラスチックフィラメントULTEM 9085と独自の連続繊維強化プリンティング技術を組み合わせることで、航空宇宙、防衛、自動車、石油、ガスなど、最も厳しい要件や規制が課せられる分野での高耐久性、耐熱性、高性能部品の製造を担うことができる。また、FX20とULTEM 9085があれば必要な場所で必要なタイミングで生産でき、これまでの工場生産やサプライチェーンの常識に捉われない。

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デンマークの風力発電関連会社ヴェスタスウィンドシステムズの主幹エンジニアJeremy Haight氏は、「Markforgedのソリューションは高価で複雑、時間のかかる伝統的な製造方法と流通を一新するだろう。FX20とULTEM 9085があれば、大きくて丈夫な部品を設計し、ボタン1つで製造できる。プリントベッドから剥がせば、耐久性が高く丈夫な部品をすぐに使える」と話している。

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