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物理学と粒子でサウンドクリエイト——ユーロラック対応物理シミュレーター「IOLabs Particles」

タッチスクリーンを搭載した物理シミュレーターモジュール「IOLabs Particles」がKickstarterに登場し、目標額の調達に成功している。

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IOLabs Particlesは、ユーロラックフォーマットの物理シミュレーターモジュールだ。タッチスクリーンを操作してさまざまな物理的特性を付与した粒子の動きを、柔軟でパワフルなサウンドに変換できる。

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各粒子に加速度、速度、重力、質量、最初の位置(XY座標)を設定することで、任意の物理的な動作をさせることができる。粒子の位置のマッピングによりCV信号を、粒子同士の衝突によりGATE信号を生成する。粒子が衝突することなく、自由に動き続けるといった設定も可能だ。画面上には粒子以外にも、ライン状のサーフィスやポータル、粒子を消滅させるブラックホール、動作しない粒子などを配置でき、背景やカラーの選択も可能。サーフィスを使って粒子の動きをコントロールする構造を組み立て、ピンボールやビリヤードをイメージしたシミュレーションも作成できる。

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タッチスクリーンのUIでシミュレーションを1から作成でき、マニュアルでXY座標の数値を入力するなど、各種詳細な設定ができる。粒子は最大50個表示でき、最大12の出力に対応する。マイコンは「ARM Cortex M7」を搭載し、IPS静電容量方式タッチスクリーンの解像度は800×480だ。リセット入力×8、CV入力×4、CV出力×4、GATE出力×8、マクロポット×4を備える。

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IOLabs Particlesは419ポンド(約7万9000円)で提供し、2024年7月の出荷を予定している。日本への送料は40ポンド(約7600円)だ。2024年2月21日までクラウドファンディングを実施しており、2月20日時点で1万5000ポンド(約234万円)の目標額を上回る約3万5000ポンド(約668万円)を集めている。

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