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ウェアラブルEXPO 注目の新製品たち

動物の「キモチ」解析デバイスからメガネ販売チェーン店の視力拡張スマートグラスまで——ウェアラブルEXPO

メガネスーパー

通常のメガネにアタッチメントを追加して装着する「b.g.」。 通常のメガネにアタッチメントを追加して装着する「b.g.」。

メガネスーパーはメガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」の商品プロトタイプと連携したソリューションを展示。ノンシースルー型のワイドディスプレイを採用し、メガネのフレームに装着して使用する。スマートフォンやタブレットとBluetoothとWi-Fiで接続が可能となっており、連携ソリューションとして「ウェアラブルを活用した次世代の物流ソリューション」、「ウェアラブル×インバウンド観光ナビ」、「ウェアラブル×ビーコン連動」、「ウェアラブル×翻訳アプリケーション」、「メガネスーパー・ウェアラブルによる視聴拡張」を紹介。中でも気になったのはメガネスーパー・ウェアラブルによる視力拡張で、望遠/拡大機能を持った外部デバイスと連携することで視力4.0や8.0など超望遠の視覚が可能になるとのこと。フル充電からの動画再生時間は2.5時間とやや短く、バッテリの課題は大きい。今後はプロトタイプの完成度を高め、まずBtoB向けに年内の商品展開を目指しているという。

メガネのフレームに追加した磁石で、ディスプレイはスムーズな脱着が可能。 メガネのフレームに追加した磁石で、ディスプレイはスムーズな脱着が可能。
スマートフォンアプリと連動した、観光地ガイドや地図のナビゲーションをデモ。 スマートフォンアプリと連動した、観光地ガイドや地図のナビゲーションをデモ。
b.g.は従来の片目ディスプレイと比較して眼精疲労が少ない両眼視方式を採用した。スマートグラスのディスプレイは0.5型の液晶パネルで解像度は1024×768ドット。画角は50度で、感覚的には1m離れた場所に15インチのディスプレイがあるように見える。 b.g.は従来の片目ディスプレイと比較して眼精疲労が少ない両眼視方式を採用した。スマートグラスのディスプレイは0.5型の液晶パネルで解像度は1024×768ドット。画角は50度で、感覚的には1m離れた場所に15インチのディスプレイがあるように見える。

大阪大学COI拠点/imec

大阪大学COIとimecで共同研究中の脳の状態をモニタリングできるウェアラブルデバイスとリストバンド、パッチを出展。 大阪大学COIとimecで共同研究中の脳の状態をモニタリングできるウェアラブルデバイスとリストバンド、パッチを出展。

大阪大学COI拠点はベルギーのナノテクコンソーシアムであるimecと共同研究中の、脳状態の簡易パラメータをリアルタイムでモニタリングできるEEG(脳波検査)ヘッドセット、リストバンド、ECG(心電図検査)パッチと分析用のソフトウェアを出展した。EEGヘッドセットから得られる8チャンネルの脳波を分析し、脳が今何を考えているのかを研究している。大きな特徴として、EEGヘッドセットによる脳波以外にECGパッチで得た心拍やリストバンドで計測する体温を同時に分析することが可能。3つの分析データを結合することで、より正確に人体の状態をモニタリングができるという。医療現場で利用されている大型の医療機器と同等の計測精度を目指し、現在はデバイスを評価中とのこと。今後は家庭にも導入できる医療機器レベルのウェアラブルデバイスとして期待される。

EEGヘッドセットを装着した状態。重量も軽く、長時間装着しても疲れない設計になっている。 EEGヘッドセットを装着した状態。重量も軽く、長時間装着しても疲れない設計になっている。
リストバンド型のウェアラブルデバイス。 リストバンド型のウェアラブルデバイス。

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