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丸ごと3Dプリンタで造形された完全に機能する巻尺

航空力学エンジニアの“怒れるモンク”氏が自身のブログで紹介したのは、完全に機能する巻尺を3Dプリンタで一挙に出力するという驚くべきプロジェクトだ。

怒れるモンク氏は、当初3Dプリンタでの巻尺作りをさほど面白そうだとは思っていなかったが、作成に必要な部品が100を超えるだろうと知ったとき、がぜん興味が湧いてきたそうだ。

実際には114の部品が必要となり、巻尺のテープ部分はキャタピラのように多くの部品で構成されており長さは52インチ(約132cm)ある。1インチから8分の1インチまでの目盛りも付けられている。この巻尺はストラタシス製の「Objet Eden」3Dプリンタで1つのジョブとして出力された。テープ部分のロック機構、ベルトクリップ、テープを巻き取るためのクランクなども備えている。クランクは引き出し/巻き取りどちらにも対応できるよう中心部分に作られ、カム状の機構を備えている。さらにテープ用ロック機構は巻き戻り止めまで付いている。

怒れるモンク氏は、テープ部分を本物の巻尺のように柔軟な材質にして、巻き取り機構のためにバネも造形したかったということだが、これは現在の3Dプリンタでは非常に困難で、巻尺サイズも巨大なものになってしまうと考えてあきらめたという。ただ、このプロジェクトはまだ改良の余地があると面白がってもいる。

怒れるモンク氏のブログにはこのほかに3Dプリンタで造形されたダイヤルキャリパー、超軽量模型飛行機、羽ばたき飛行機なども紹介されている。 

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