3Dプリンタの出荷台数、2021年まで年平均27.9%で成長——IDC予測
2015/06/25 16:30
IT専門調査会社のIDC Japanが、国内3Dプリンタ市場の2014年実績と2015~2021年の市場成長予測を発表した。2014年の3Dプリンタ本体の国内売上は、前年比80.3%増の208億円だったとしている。
IDCによると、2014年に国内で出荷された3Dプリンタの台数は9927台。本体価格50万円未満のデスクトップ3Dプリンタが7750台で、同50万円以上のプロフェッショナル3Dプリンタが2177台という内訳だった。
メーカー別のシェアは、デスクトップ3Dプリンタでは1位がXYZプリンティングで41.3%、2位がストラタシスで19.4%、3位がムトーエンジニアリングで15.7%、4位が3Dシステムズで14.2%だった。
一方、プロフェッショナル3Dプリンタのシェアは、1位がストラタシスで43.0%、2位が3Dシステムズで24.9%、3位がキーエンスで8.3%、4位がローランドディー.ジー.で5.5%となった。
ただし、売上高で見るとプロフェッショナル向けのシェアが92.7%(192億8000万円)を占めた。デスクトップ向けは7.3%(15億2000万円)にとどまっている。
IDCは今後の国内3Dプリンタ市場について、2015~2021年にかけて成長が持続すると予測。出荷台数は年平均成長率27.9%で増加を続け、2021年には年間出荷台数が5万5545台に届くとしている。一方、本体売上額の年平均成長率は13.4%で、2021年には502億8000万円に達すると見込んでいる。
さらにIDCは、3Dプリンタ本体だけでなく、周辺サービスや造形材料の売上額も右肩上がりで増えていくと言及。3Dプリントサービスや保守・修理サービスなどが含まれる周辺サービスの市場規模は、2014年の86億1000万円から2021年には320億5000万円へと拡大。造形材料の売上額も、2014年の42億2000万円から2021年には300億4000万円に成長すると予測している。