電動一輪車「ONEWHEELi-1」、実用化へ向けて歩道・公道での実用研究開発を開始
2015/12/08 10:45
ハンドル、アクセル、ブレーキ操作特許技術を搭載した電動一輪車「ONEWHEEL(ワンホイール) i-1」が、歩道や公道での走行に対応するための本格的な実用研究開発を2015年12月に開始した。
これまでの電動一輪車は、重心を傾けた方向にバランスを取りながら進むという特性から、スピードが超過したり転倒したりする危険性があった。だがONEWHEELは、自動ブレーキシステムと速度制御システムを組み合わせることによって、最高速度内で走行を安全に制御できるという。ONEWHEELが実用化されれば、電動一輪車としては国内初の歩行補助車、搭乗型移動支援ロボットになるとしている。
さらに走行時の安全性を高めるため、すでに特許申請済みの弾性体ブレード技術を用いた緩衝補助輪を装備する予定。これにより、ある程度の段差の衝撃を吸収し、機動力を損なわずに安全性・安定性を保てるようになる。
また、携帯アプリとBluetoothを組み合わせたマシンセッティングシステムとモニタリングシステムの実用テストも開始。既に販売済みのテストモニター車両にはBluetoothチップが組み込まれているため、携帯アプリからの操作によって、モーターパワーモード設定、車両の傾斜角設定などのマシンセッティング、速度・電圧・電流・走行距離・バッテリー残量などのモニタリングが可能になる。
現在は、アプリ開発と実用テストを繰り返しているところ。2016年春~夏ごろ、テストモニター向けに携帯アプリの無償配布を予定している。
ONEWHEEL i-1の最高速度は、乗る人の体重によって変化するが、時速25km程度。1回の充電で最大航続距離は約15~30kmとなる。予備のバッテリーパックと付け替えることで、45~60kmの連続走行も可能だ。
重量は約20kg。メーカー希望小売価格は34万8000円(税込)の予定。現在は、歩道・公道での本格的な実用開発に向けて、テストモニター販売の予約エントリーを公式サイトにて受け付けている。