T-Lifterは、一般的な並列式エクストルーダーとは異なり、2射出目のノズルが上下に昇降する機構を備えている。1射出目のノズルの作動時にはプリントモデルに接触しないよう2射出目のノズルは上昇し、2射出目のノズルの作動時には、1射出目のノズルよりも低い位置まで下降して作動する。これにより、射出造形された素材が作動していない側のノズルに逆流入するという並列式エクストルーダーで起こりうる問題を回避できるとしている。

ノズルの昇降動作にはモーターなど電動パーツを使用せず、メカニカルな機構を採用し、小型化と信頼性を確保しているという。

T-Lifterユニットは同社の3Dプリンタ「Lepton」、「TITAN」、「atom」の3機種に対応しており、内容は以下の通り（atom用のみ構成部品数が異なる）：

• T-Lifter本体と昇降用ホットエンド：1セット（1射出目のホットエンドは現在使用中の物を使用する）
• 2射出目用のエクストルーダー：1セット
• 2射出目用のヒーター、サーミスター、30mmファン、PTFEチューブ、モータードライバ：1セット

価格は5万4000円（税込）で、T-Lifterの動作にはソフトウェア「Simplify3D」（価格税込1万9440円）が必要となる。

また、LeptonまたはTITANユーザーを対象に、 先行特典としてT-Lifterの実装作業サービスを限定10台で、１万800円（税込、送料別）にて提供中だ。