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ソニー、プログラミング的思考を育成する算数学習サービス「STEM101 Thinkシリーズ」提供開始

ソニー・グローバルエデュケーションは、STEM教育科目を初等教育向けに再編成したカリキュラムに準拠したサービス「STEM101 Thinkシリーズ」を開発した。学校や学習塾など法人向けに9月から提供開始する。

同社は2015年10月、STEM教育科目を初等教育向けに再編成したカリキュラムとしてSTEM101を策定した。STEM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)のことだが、これらを再編成したSTEM101は、以下の3つのプログラムからなる:

  • Think(算数・数学が中核となり、数理センス、論理思考、空間認識を育成する思考力プログラム)
  • Make(技術・工学が中核となり、ロボット、プログラミング等でものづくりスキルを習得する創造力プログラム)
  • Feel(理科・科学が中核となり、体験や実験による発見を通して未知のものと対峙する探究力プログラム)

STEM101 Thinkシリーズは、上記3つのうちThinkに準拠した第1弾のサービスだ。コンテンツはイラスト/サウンド付きのデジタル教材で構成されており、小学生向けの算数をベースに、図形、パズル、推論などの問題を、デジタル特有の多彩な形式で出題する。また、同社が主催する算数のオンライン世界大会「世界算数(Global Math Challenge)」に向けたトレーニング教材としても機能するとしている。

Thinkシリーズは、国内法人向けサービスの提供にあたり、授業で活用できるよう機能を拡充。クラスと生徒情報の登録による生徒別の成績確認機能や、思考力傾向などの分析機能も搭載した。また、日本語だけでなく英語と中国語(簡体字)の3言語に対応しており、語学学習の一環としても応用できる。同社によると、中国では同シリーズを2016年2月から先行導入しており、登録ユーザー数はすでに50万人を超えているという。

同社は、STEMをこれからの社会で必要となる思考力や判断力、表現力を育成する中核の教育課程と位置づけている。情報を察知し、論拠を挙げながら課題を解決するようなスキルを有するSTEM人材育成に、STEM101 Thinkシリーズが寄与するよう積極的に活動していくとしている。

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